前回や、それ以前の記事でブログについて書いていくうちに、自分も少しは“見せ方”ついて考えた方がいいんじゃない??って思った次第です…
よく見てる人は大体Wordpressみたいだし…
お金のこともあるけど、それ以上に自分が勉強不足過ぎて悶々とします(^^;
いっそのことどっかに頼んで丸投げしてしまうか…(笑)
でも、まずは記事の充実から!…ですかね(^^;
ということで(どういうことだ?)、今回はタイトルにある「高さ」について。
ありとあらゆる建築物において、空間構成を決定する際において、高さについての計画も非常に重要な事ですよね(^^)
住宅においても…
- 前面道路から玄関までの高さはどうか?スロープが必要か?
- 一階から二階まで、階高はどうか?また軒高は?
- 窓の高さは?
- カウンターの高さって?
- キッチンは?洗面台は?
- スイッチ、コンセント、リモコンは?
- 階段の1段の高さは?(→【蹴上(けあげ)】といいます)
- 手すりの高さって?
……などなど。数え上げたらきりがないです。
が、今回は床の段差。畳とフローリングの取合いについて。
かなりピンポイントですが、そのことについて書きます(^^)
どちらかと言えば、関係者サイドに向けた話かな??
今の住宅は玄関上がって靴を脱いでから、ずっと“ほぼ段差がない”状態。言わばバリアフリー住宅ですよね?トイレから浴室までほぼ段差はありません。
(今回は小上がりとかの意図的につけてる段差については除外ね(^^;)
ところが、一昔前…は段差があるのが普通でした。
廊下と敷居の段差が約25㎜。15年ほど前に張替えしましたが、玄関框を交換するわけにはいかないので、既存の高さと同じにしてあります。
では、なぜ段差があったのか?
一言で言えば「段差をつけないという考え方がなかった」んだと思いますが、木造住宅の特性もあると思います。
畳が55㎜。フローリングは12㎜~15㎜。これを土台の上に高さを変えずに施工してたからなんですね。
簡単な図を書くとこんな感じ
畳の厚みに合わせて敷居の高さを決めているので、洋室側(捨張り+フロア)に段差ができます。
現在のバリアフリー住宅では
こんな感じで、段差がほぼ無い状態です。
一応ですが、わかりやすさ優先で書いておりますm(__)m
文字…はまぁアレだけど。
前にも書きましたが、 “ほぼ段差がない”というのは厳密にいうと、異なった床材を張るときや、出入口の敷居などで床を見切る時には3mm以内で段差をつける為、“ほぼ”です。
この3㎜と言うのは、足の悪い方のすり足歩行や車いすの通行などで支障をきたさないギリギリの段差です。
で、前置きが1000文字オーバーだけど、ここからが本題。
バリアフリー住宅だと、平面図等で[洋室 FL±0] [和室 FL±0]と書かれていますが、基本的に敷居上端と畳上端は段差ナシなので、図面に±0と書かれていても厳密には
[洋室 FL±0] [和室 FL+3]
となります。
ココですね。
ここで3㎜の段差がつきますが、図面表記としては無いものとして書いてある場合がほとんどかと思われます。
(敷居と畳に3㎜段差OKなら話は別ですが…)
で、今は木造住宅ではプレカット工法がほとんどなので、床材に畳を採用する場合は、この段階で決定しておくべきことです。構造材で。
畳が55㎜、畳下床板・捨張り・フローリングが12㎜であった場合、洋室と和室の根太での段差は43㎜ではなく40㎜です。
捨張りが剛床(28㎜)の場合も同様。床材、畳の厚みが異なる場合は足し算引き算の算数です。
厚みを変えることで解消は出来ますがね。
また、和室と洋室を既製品の建具で間地切る場合。既製品枠の敷居の形状には十分注意しましょう。
ずっと前に請け負った現場で、フロアと造作敷居で3㎜。さらに敷居の上に既製品敷居+3㎜の計6㎜つけた現場があったもので…
大引きを固定する前に何度も監督に確認しましたが「それでいいよ」と…。
それがいいかどうかは、施主さんには分かりづらいです。
こういうもんだと言われたらこう言うもんだと思うし…。
いいか悪いかの判断もつけづらい微妙なところです(^^;
これを読んでハッとした方はぜひご検討を。
お施主さん側の方も、家に向き合ったときに様々な決定事項があってなかなか気が回らないと思います。余裕があればぜひ確認してみてくださいな(^^)
現場の大工のほとんどはちゃんと把握をしておりますm(__)m
で、これを読んで「???」だった方。
ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございました(^^;